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看護師が働く病院・施設

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脳梗塞の画像診断における異常のフォローアップ

脳ドックを実施している医療機関は、受診者が他の医療機関との比較検討を行いやすいように検査項目をWEBサイトに公開していることが理想です。また、日本脳ドック学会では、学会の基準を満たす検査項目として、頭部・頸部MRI・MRA、一般的血液・尿・生化学検査、心電図、医師による問診を必須としています。

頭部の画像診断

脳ドックの受診者に発見される異常として多いのが、頭部MRI・MRA検査における「無症候性脳梗塞(別名:隠れ脳梗塞)」ですが、脳ドックの担当医はフォローアップ時にどのような点を留意すればよいのでしょうか?

明確な脳卒中の既往がない症例の無症候性脳梗塞は、年齢に比例して増加しますが、それらの症例では将来、本格的な脳梗塞や認知機能障害のリスクが上昇することを説明することが大切です。その際に過度の心配を招かないように配慮しながら、説明する姿勢も求められます。

無症候性脳梗塞が見つかった場合、MRIおよび頸部エコーを1~2年毎に受けて経過観察が必要です。高血圧、糖尿病、脂質異常症などの脳卒中のリスク要因の治療と禁煙を勧め、過度のアルコール摂取を控えるように説明します。

無症候性ラクナ梗塞に対しては、アスピリン、クロピトグレル、シロスタゾールなどの抗血小板療法を直ちに勧めるのではなく、合併する他のリスク要因、無症候性脳梗塞の数、頭部および脳内血管の狭窄性病変の有無、心・末梢血管の動脈硬化性病変の有無などを慎重に考慮したうえで、本格的な脳梗塞の発症理数が高いと判断される場合にのみ実施すべきです。

無症候の境界域梗塞例では、心臓側の脳主幹動脈の狭窄・閉塞および心疾患の既往を十分に精査したうえで、抗血小板療法・血管外科的療法などを考慮します。

脳梗塞の重大なリスク要因である高血圧の治療を行うことは重要ですが、内頚動脈の高度な狭窄がある場合、急激な高圧治療は慎むべきです。自覚症状や脳血流の低下に伴う症候に注意しながら、まず140/90mmHgを目標にして降圧をはかります。

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消化器内科のピロリ菌の除菌で胃がん予防

胃がんの発生プロセスは、他のがんと同様にまだ解明にまで至っていませんが、これまでの研究で、慢性胃炎から胃粘膜の萎縮が進行すると、やがて腸上皮化生という段階を経て、胃がんが発生することがわかってきました。

早めの除菌が有効

嗜好品(アルコールやタバコ)、ストレス、ピロリ菌の感染、胃酸分泌のバランスの崩れなどによる胃の炎症が慢性的に続く病気が「慢性胃炎」です。これはピロリ菌の感染などによって、好中球という炎症を起こす細胞が胃の中で活性化し、胃粘膜に浸潤して炎症を起こしている状態です。

胃の不快感などの症状が出る場合と、自覚症状が何もない場合がありますが、どちらも適切な治療を受けずに放置していると、胃粘膜が荒れて萎縮し、萎縮性胃炎に悪化していきます。

萎縮性胃炎は、胃粘膜がさらに荒れて、胃酸や粘液を分泌する胃腺というっ素行きの細胞が減少してしまう状態で、胃本来の機能が低下してしまいます。この萎縮性胃炎が進行すると、胃の上皮組織は変質してしまい、胃の組織が腸のようになってしまいます(腸上皮化生)。こうなると胃がんのリスクが非常に高まります。

このように胃炎は段階的に進行していきますが、進行が進むと、ピロリ菌を除菌しても胃がんの発生を抑えにくくなるので、早めに対処することが理想です、胃の病気としては胃炎のほかにも、胃潰瘍がありますが、胃潰瘍から胃がんになることはありません。潰瘍も腫瘍(がん)も、胃の粘膜がえぐられるような状態でですが、性質は異なります。

胃がんは、進行の程度に関係なく症状が全く現れない人もいます。特に早期がんでその傾向が強いのですが、なかには早い段階から胸やけ、胃痛、便が黒いなどの症状が現れる場合もあります。便が黒っぽくなるのは、胃の内部の出血によるものです。

胃がんの進行に伴い、胸やけ、胃もたれ、胃の不快感などの症状がよくみられますが、これは胃炎でもみられる症状で、がんが更に進行すると、食欲不振、体重減少、貧血などがみられることもあります。これらの症状だけでは胃がんなのか胃炎なのかが判断が難しいので、症状が長引く場合は消化器内科を早めに受信するようにしましょう。

がんの発症要因はさまざまですが、胃がんの発生要因の一つであるピロリ菌は、他の要因と大きく違う点があります。ピロリ菌に感染していなければ、胃がんになることはありません。仮にピロリ菌に感染していても、除菌に成功すればがんのリスクは大幅に減少します。

他のがんでは、要因を取り除くことができたとしても、がんを確実に予防できるとは限りません。しかし、胃がんはピロリ菌の除菌で確実に予防が可能な数少ないがんなのです。


緩和ケア病棟の看護師は終末期の患者をケアします

がんやAIDS(後天性免疫不全症候群)で終末期(余命6ヶ月以内)を迎えた患者さんのケアを行う専門病棟が、緩和ケア病棟です。緩和ケア病棟では原則として延命目的の治療は行わず、体の痛みやつらい症状、精神的な食う痛を和らげるためのケアを行います。

入院の際に患者が終末期の告知を受けていないと、治療方針が変更になったのではないかと、対応に違和感を感じる可能性があります。

特に精神的な苦痛は、告知を受けていないことに起因する不安とも関係が深いため、緩和ケアを受けるためには、自分の病気について正しく知っておいたほうが望ましいとされています。そのため入院の条件に告知を受けていることを条件とする緩和ケア病棟もあります。

患者の立場で、緩和ケア病棟への入院を希望するので紹介状を書いて欲しいと主治医に直接申し出ることは遠慮があるかもしれませんが、患者は病院や医師を選ぶことができます。それまでの主治医との関係を気に病む必要はありません。

転院に際しては、それまでの診断塗料がどのような経緯を辿ってきたのか、これまでの医療機関から次の医療機関に情報の引継ぎをしてもらう必要があります。特にホスピス、緩和ケア病棟の場合は、病状や予後の診断が入院にかかわるために、主治医からの情報が欠かせません。「診療情報提供書」などの書類を作成してもらい、ホスピス・緩和ケア病棟に持参してください。

緩和ケア病棟に入院する場合には、一般病棟に入院する場合と同様に医療保険が適用となります。高額医療給付制度の対象にもなりますので、一定以上の費用がかかった場合には、後に返還されます。


下肢静脈瘤と閉塞性動脈硬化症は血管外科で治療します

足の血管の病気は思いのほか一般的で、特に足の表面の血管が浮き出る「下肢静脈瘤」と動脈の血液の流れが悪くなる「閉塞性動脈硬化症」は稀な病気ではありません。「静脈瘤」は女性に多く、静脈の弁が壊れてしまい、血液が逆流し足の下のほうに溜まる病気です。

足のだるさやむくみ、湿疹などがあらわれれば治療が必要になります。予防のポイントは足を下におろした姿勢を長時間続けない、同じ姿勢のときは、ときどき足踏みしたり歩いたり足をもんだりする、寝る時は足を少し高くする、両足に冷たいシャワーをするなど血行をよくすることで、太り過ぎないことも大切です。

治療には弾力ストッキングの使用、静脈瘤に硬化剤を注射する硬化療法、結紮手術、ストリッピング手術などがあり、重症度に応じて選択されます。一方「閉塞性動脈硬化症」は男性に多く、手や足の動脈硬化が原因で起こります。食生活の欧米化や高齢化にともなって増えている病気で、特に喫煙者や糖尿病のある人は重症になりやすく注意が必要です。

最初は「歩いていると足が痛くなって休むようになる」「足先が冷たくしびれる」などの症状がみられ、放っておくと足が壊死状態になり、切断しなければならない事態になることもあります。専門医の診察と簡単な検査でほぼ診断は可能ですが、症状によっては血管造影などさらに詳しい検査を行い治療方針を決めます。

軽症の場合は禁煙、糖尿病の治療や薬物治療を行い、重症になれば血管内ステント治療、血行再建手術などがおこなわれます。足の血管には他に、重大な合併症をおこす「深部静脈血栓症」といった病気もあります。

「静脈瘤」や「閉塞性動脈硬化症」も生活の質を大きく低下させることがあり、早めに血管外科での診察、検査、治療が必要です。症状にこころあたりのある方は、かかりつけの医師に相談してください。


        
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